コース・トレーニング

2022.03.31

急がば回れでフォニックス!「音と文字との関係性=綴りのルール」を学ぶ

英語学習のスタートは音と文字の関係を学ぶフォニックス

小学生コースでは音と文字との関係性、つまり綴りをルール化したフォニックス学習を基本としています。

フォニックスルールを学びながら単語を読むことから始め、2年目で短文、3年目で長文と少しずつ読む量を増やし、リーディングトレーニングへとつなげます。

早ければ早いほど良いとされている英語学習のスタートですが、読字と書字に負担の少ない年齢、テキストを読みノートに書くことに慣れた小学校3・4年生は指導が効果的なタイミングです。

「英語が読める」だけでなく、「書ける」ことも自信となり、「英語が得意」「英語が好き」になるお子さんがほとんどです。

中学生にもフォニックス学習が必要な理由 

中学生は学校でほぼ毎日英語の授業を受けています。ですから以前は、中学生は「フォニックスを学ぶための時間をレッスン中に取らずとも、リーディングトレーニングを通してフォニックスは身につくだろう」と考えていました。

ですが、質量ともに充分と思われるリーディングトレーニングを積み、一定の期間を経ても、新出単語が読めない(=フォニックスルールが経験的に身についていない)ケースがよくあることに気づきました。

それ以来、中学生以降に入会された生徒さんにはフォニックス学習をご提案しています

フォニックスルールをマスターしている生徒は、初めて見る単語を読む(=音声化する)ことができるのです。

ローマ字学習の落とし穴

ある高校生は、アルファベットを「子音+母音の二文字単位で読む」という癖がついていました。

これは小学校3年生の国語の授業で学ぶ、ローマ字学習に起因していると考えています。ローマ字学習は、「アルファベットを用いて日本語を表す方法」の学習であり、英語の学習ではありません。

ローマ字学習を真面目に勉強した子ほど、英語学習の際に障壁になっているケースは少なくないと感じます。

英語の綴りを読むときには、「子音字は一文字で読める」「母音字は他の文字との組み合わせによって読み方が変わる」というルールを新たに脳に覚えこませる必要があるのです。

スペルミスの激減につながったフォニックス学習

難関高校に通うその生徒には、急がば回れでフォニックスを学習しよう、と提案しました。ディクテーション時のスペルミスがこの癖によるものだったからです。

本人の了解を得て通常の授業のあと短時間フォニックスの学習に取り組んでいます。もうすぐ3ヶ月になりますがスペルのミスが激減しています。何よりも嬉しいのは、本人が「読めるようになってきた、スペルがわかるようになってきた」と効果を感じてくれていることです。

新出単語が読めない場合、その原因を安易に勉強量に帰結することは出来ません。読めない原因は様々だと考えています。そして生徒自身もなぜ読めないのかはわからないことがほとんどです。

子どもが「わからない」ように見える時、どうしてわからないのか、何が阻んでいるのか、周りの大人がよく見てあらゆる想定をすることが大切だと考えています。

英語力アップの近道

スペルミス軽減はもとより、フォニックスで身につく英語の発音と綴りの関係性はリーディング力はもちろんのこと、リスニング力も格段に高めます。

中高生に「いまさらフォニックス?」と思われるかもしれませんが、実は近道!

中高校生にも「急がば回れ」のフォニックス学習、お勧めします。

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